年商10億越えの4ステップ
STEP1 理念とビジョンを共有する
STEP2 人事制度を作る
STEP3 ビジネスモデルを強化する
STEP4 新卒採用を行なう

成長し続ける会社の条件とは?

・売上10億円の壁を超える条件

成長し続ける会社には条件があります。
あなたの会社が売上10億円の壁を越えられないのは、その条件を満たしていないから。
逆に言えば、その条件をクリアできれば、30億円近くまで伸びていける可能性が高いのです。
一体、どんな条件なのでしょうか?

次ページの図をご覧ください。
これは、元マッキンゼーのトップコンサルタント・波頭亮氏が『組織設計概論』(産能大学出版部)で提唱した経営モデルです。



簡単に言うと、企業というのは人・モノ・カネなどの資源を組織に取り人れて、そこに何らかの価値を付けてお客様に提供しています。
そのとき、組織を構成している1つ1つのモジュールがきちんと結び付いていないと、高い価値を生めなくなってしまいます。
では、何をどういう順番でつなげれば効果的なのか、それを示したのが「経営モデル」です。
この図は、大きく3つの固まりに分かれています。

・3つのモジュールを確立させる

①企業理念、ビジョン

②戦略、事業計画、ビジネスシステム

③組織、人、システム、風士

大切なのは、3つの固まりがこの順番でつながっていて、なおかつ、固まりのなかの各モジュールもこの順番でつながっていること。
なぜなら、これが、実際に成長し続けている会社の共通項だからです。
会社を変革するときは上から下に向かって進めるのが一般的なので、この並び順は企業構築の順番を表しています。
ちなみに、企業理念のはるか上のほうには、外部環境が置かれることもあります。
会社は外部の環境変化に適応しながら成果を上げなくてはならないからです。

図の各モジュールがどういう関係にあるかと言うと、まず、企業活動の土台になっているのが「企業理念」です。
企業理念とは「この会社はなぜ存在しているのか」という会社の価値観を言語化したもの。
そして、企業理念を踏まえながら「会社がどういう方向に進むのか」を明らかにしたのが「ビジョン」です。

また、ビジョンを達成するためには「戦略」と呼ばれる作戦が必要で、戦略を実行するには具体的な「事業計画」がないと社員に動いてもらえません。
事業計画を遂行するには、そのビジネスを支える「ビジネスシステム」が欠かせません。

さらに、それらを回していくためには組織の体制を整えることが重要です。
戦略や事業計画にそった「組織」になっているか、
その組織に適正な「人」が配置されているか、
組織と人をうまく機能させるための「システム(制度)」が整備されているか、
企業理念に相応しい「風士」が最終的に醸成されているか。

それぞれのモジュールは、こういう具合に結び付いています。
③の4つのモジュールについては、一直線でつながっているというより、お互いに補完関係にあります。
また、通常「組織」と言うときは、組織から風土までの4つのモジュールの総称として使われることが多いでしょう。

・組織作りのキーワードは「連動」

何はともあれ、会社が成長していくためには、この順番でつながっていることが非常に大事。
それを無視した施策はなかなかうまくいきません。

たとえば、会社の「風土」を変えたいという相談を受けたときのこと。

「うちの社員は会議でもほとんど発言しないので、もっと伸び伸びと意見が言い合える風土に変えたいんですよね」と、その社長は言います。

お話をうかがってみると、知り合いから「リクルートの社風はすごい」と聞いて、
同社の社員がキックオフイベントで仮装をして盛り上がっているビデオを見たそうです。
そこで、自社でも試してみたところ、ピクリとも盛り上がらなかったと。

社長の気持ちはよく分かりますが、それは当然です。

企業風土というのは、会社の理念やビジョン、組織などを色濃く映し出したものです。
とくにリクルートの場合は、採用段階でセルフモチベーションのできる人材を採っていますから、
盛り上がって当たり前なのです。それを、末端の「風士」だけ変えようとしても、うまくいきません。

・ビジネスをスムーズに回す方法

また、各モジュールがきちんと機能していても、それぞれのモジュールが連動していないとビジネスはスムーズに回りません。

たとえば、弊社のクライアントに、高機密・高断熱の外張り住宅を施工しているハウスビルダーがあります。
この会社は集客に力を入れていて、ホームページでは小冊子が無料でダウンロードできるようになっています。
その小冊子には、社長がどんな思いで家を建てているかが綴られています。
じつはこの社長は、大好きだったおばあちゃんを事故で失っています。
おばあちゃんが冬場にお風呂場から上がったとき、着衣所との温度差に耐えられなくて「ヒートショソク」を起こして亡くなってしまったのです。
それが本当に悲しくて、自分が家を建てるときは、冬でも暖かい、おばあちゃんが安心して暮らせる家を建てたかったと。
私も、この話を読んだときは息わず目頭が熱くなりました。
ところが、この会社のお客様は、初めて家を建てる若い夫婦です。安い輸入住宅は抵抗があるけど、大手ハウスメーカーの住宅は高くて手が出ない。
そういうお客様をターゲットにしているので、地域の若い夫婦が圧倒的に多いのです。
にもかかわらず「おばあちゃんが安心して暮らせる家」というのは、会社の価値観とマーケティング戦略が明らかにズレています。

10億越えを目指す会社には、このような問題が結構多いのです。
とくに、他社の追随戦略で伸びてきたような会社は、商売の中身をつぶさに見ていくと、あちこちにチグハグな点が見つかったりするものです。

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